Aspirin GradeA Class1 脳梗塞急性期・慢性期におけるアスピリンの効果
各種ガイドラインにおけるアスピリンの推奨内容 世界の主要ガイドラインがアスピリンを推奨
しています。
心筋梗塞、狭心症などにおける抗血小板療法の推奨
病 名 | ガイドライン | 発表年 | 第 一 選 択 |
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急性冠症候群診療ガイドライン(2018 年改訂版) | 日本循環器学会など 9学会合同1) |
2019年 | ●初期投与(ACSが強く疑われる) ・アスピリン(162-200mg)を咀嚼して服用 ●Primary PCI 時 ・Primary PCI 施行前にアスピリン162-325 mg を咀嚼服用させる ・禁忌がないかぎり,無期限にアスピリン81-162 mg/ 日経口投与する ●二次予防 ・禁忌がない患者に対してアスピリン(81-162mg/日)を生涯にわたり継続投与する ・ステント留置後は,アスピリン(81-162 mg /日)とクロピドグレル(75mg/ 日)またはプラスグレル(3.75 mg/日)を 6-12ヵ月間併用投与する |
冠動脈疾患と その他 動脈硬化性 疾患の二次予防 ガイドライン |
米国心臓学会/ 米国脳卒中協会2) |
2011年 | 禁忌でない限り、すべての患者に75-162mgのアスピリンを投与 |
不安定狭心症 非ST上昇型梗塞 |
米国心臓学会/ 米国心臓協会3) |
2012年 | できる限り早くアスピリンを投与し、その後永続投与侵襲的治療を行った場合、抗血小板薬の2剤投与 |
慢性安定 狭心症 |
米国心臓学会/ 米国心臓協会4) |
2007年 | 禁忌でない限り、すべての患者に75mg‐162mgのアスピリンを永続投与 |
冠インターベンション | 米国心臓学会/ 米国心臓協会/ 心血管造影・ インターベンション 学会5) |
2011年 | 【PCI施行前】継続患者ではアスピリン75‐325mg、未投与患者では非腸溶錠アスピリン325㎎投与 【PCI施行後】アスピリンを永続投与 |
1) 急性冠症候群診療ガイドライン(2018年改訂版)
2) JACC. 58(23):2432-46(2011)
3) Circulation. 126:875-910(2012)
4) Circulation, 116: 2762-2772, 2007
5) Circulation, 124: e574-e651, 2011
【バイアスピリンの本邦で承認された用法及び用量】
狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症),心筋梗塞,虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA),脳梗塞)における血栓・塞栓形成の抑制,冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経冠動脈形成術(PTCA)施行 後における血栓・塞栓形成の抑制に使用する場合通常,成人にはアスピリンとして100㎎を1日1回経口投与する。なお,症状により1回300㎎まで増量できる。