作用機序

1)  ホスレノールは透析期および保存期の慢性腎臓病患者に使用できる、カルシウムを含まない高リン血症治療剤です。

2)  ホスレノールは一般名「炭酸ランタン水和物」であり、腸管内で作用し、ほとんど吸収されません。

3)  ホスレノールは水なし服用が可能なチュアブル錠、噛み砕かずにそのまま服用できる顆粒剤、および唾液で服用可能なOD錠があります。

4)  ホスレノールは透析期および保存期の慢性腎臓病患者において、血清リン濃度低下効果が認められています。

ホスレノール(炭酸ランタン)は、腸管内で食事由来のリンと強力に結合することにより体内にリンを取り込ませずに糞便中に排泄させ、これにより血清リン値を低下させます。

炭酸ランタンは、リンと結合し、リン酸ランタンとなります。このリン酸ランタンは、難溶性であり腸管内からほとんど吸収されることなく糞便中に排泄されます。

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炭酸ランタンはpH3、5、7でそれぞれ97.5%、97.1%、66.6%と高いリン除去率を示すことから、胃内や小腸でpHに依存せず、高いリン結合作用を発揮すると考えられます。

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