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作用機序

ベンテイビス®は、プロスタグランジンI2(PGI2、プロスタサイクリン)の誘導体であり、PGI2と同様に、血管平滑筋及び血小板のPGI2受容体(IP)を介して、アデニル酸シクラーゼを活性化し、細胞内環状アデノシン一リン酸(cAMP)産生を促進させることにより、血管拡張作用及び血小板凝集抑制作用を示します。

肺高血圧症に対するベンテイビス®の作用機序

肺高血圧症に対するベンテイビス®の作用機序

肺高血圧の患者では各経路の物質もしくは受容体が矢印の方向にシフトしています(↓:減少、↑:上昇)。
各経路の薬剤は、酵素や受容体を刺激する(刺激)、拮抗または阻害する(阻害)ことにより作用を発揮します。


PGI2=プロスタサイクリン
IP=プロスタノイド受容体
ATP=アデノシン三リン酸
cAMP=サイクリック アデノシン一リン酸
NOS=一酸化窒素合成酵素
sGC=可溶性グアニル酸シクラーゼ
cGMP=サイクリック グアノシン一リン酸
PDE5=ホスホジエステラーゼ5

Humbert M. Eur Respir Rev.19,59,(2010)より改変