治療編 (テキスト解説)

10. Ca拮抗薬(特徴)

Ca拮抗薬(特徴)

Ca拮抗薬は血管拡張作用による降圧効果が強い特徴があり、高血圧治療の第一選択薬の一つとして用いられている薬剤です。Caチャネルの阻害により血管平滑筋を弛緩させ、末梢血管抵抗を減じることにより降圧作用を発揮します。
本邦では、ジヒドロピリジン系と、ベンゾチアゼピン系が使用されており、特にジヒドロピリジン系は降圧作用が強く適応となる患者が多いため、汎用されている薬剤です。

積極適応となる病態に、左室肥大、頻脈(非ジヒドロピリジン系)、狭心症が挙げられます。
長時間作用型ジヒドロピリジン系製剤は、糖代謝、脂質代謝、電解質代謝に悪影響を与えないため、糖尿病や脂質異常症を有する高血圧患者にも有用です。脳や腎臓などの臓器血流を改善保護する効果があることから臓器障害合併例や高齢患者に有用です。また、Ca拮抗薬はもともと狭心症治療薬として開発された薬剤ですので、狭心症(特に冠攣縮性狭心症)の既往のある患者に適しています。

[副作用]

動悸、頭痛、ほてり感、浮腫、歯肉肥厚、便秘などがみられることがあります。

 

ジルチアゼムなど非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬は心抑制のために心不全や高度の徐脈例には禁忌となっていますが、ニフェジピンを代表とするジヒドロピリジン系Ca拮抗薬は血管選択性が高く、強力な降圧に伴う頻脈傾向を呈することがあります。