今さら聞けない医学統計の基本
現在から未来に向かってデータを収集して研究します。
その代表例が「コホート研究」※です。ある病気の原因や要因と疑われる状況にいる人といない人を追跡し、結果的にその病気になったかどうかを調査します。
※ コホート研究にも後ろ向き研究はありますが、ほとんどは前向き研究であるため、一般的には「コホート研究=前向きコホート研究」を指します。
例)高血圧症の患者とそうでない患者を数~数十年に渡り追跡し、心血管イベントの発生率を調査する。
過去のデータを収集して研究します。
その代表例がケース・コントロール研究(症例対照研究)で、現在の「結果(疾病の有無など)」から過去の「要因(食事や生活習慣など)」に遡ってデータを収集し、解析を行います。
※ コホート研究にも後ろ向き研究はありますが、ほとんどは前向き研究であるため、一般的には「コホート研究=前向きコホート研究」を指します。
例)脳梗塞患者とそうでない患者について、過去を遡って喫煙歴を調べ、脳梗塞と喫煙に関連性があるかを研究する。
図 観察研究の考え方
(出典:山崎力、小出大介:臨床研究いろはにほ,28ページ、ライフサイエンス出版、2015(一部改変))
表 観察研究のメリット・デメリット