その通り。仮説検定によってP値を求め、P<0.05となった場合は「調べた2つの変数間に統計的に有意な相関関係がある」ということになるんだ。ただし,P値を使った相関係数の解釈については,いくつか注意することがあるんだよ。例えば,数千例の標本では,r=0.1の統計的に有意な相関が見られことがあるけど,臨床的にはそれほど重要な関連は無いと考えられる場合があるんだ。また,探索的に多変数間で相関関係を評価することがあるけれど,有意水準5%では,20回に1回は偶然有意になるから,真の関連性と区別がつかないことがある。相関係数から関連性を議論するときには,個々の場合にその臨床的価値に基づいて判断したり,再現性を確認したりするべきだろうね。