Graph7:オープンデータから読み解く 地域に期待される腎機能・循環器関連検査数と現状

こちらのグラフでは腎機能関連検査の地域差をSCRで確認することができます。県別もしくは二次医療県別での絞り込みに加え、外来/入院/入院+外来の区分でデータの表示ができ、そこから検査実施状況の地域差が見えてきます。

検査項目は、腎機能関連検査として、アルブミン定量(尿)、蛋白定量(尿)、蛋白定性(尿)、クレアチニン、クレアチニン(尿)、クレアチニン試験紙法(尿)、シスタチンC、L-FABP、HbA1cについて確認できます。循環器関連検査としては、BNP、NT-proBNP、心臓超音波検査(経胸壁心エコー法 / Mモード法 / 経食道心エコー法 / 負荷心エコー法)、血管伸展性、脈波図・心機図・ポリグラフ検査、トレッドミルによる負荷心肺機能検査、サイクルエルゴメーターによる心肺機能検査を確認できます。

SCR
とは?


  • SCRとは、レセプト情報等を集約したNDBを活用して診療報酬の算定回数をもとに地域差を見える化したものです。
  • SCRのスコアは性別・年齢階級別のレセプト出現率で表しており、100が全国平均を示します。

【SCR活用の留意点】
 

  • 計算式の特性上(分母に対象地域の人口データを、分子に対象地域のレセプト数で算出)、対象となる地域の周辺地域から流入する患者が多ければSCRのスコアは高く、逆に対象地域から流出する患者が多ければSCRのスコアは低くなる傾向にあります。
     
  • 地域包括ケア病棟入院料、療養病棟入院基本料などの入院料では検査料が包括されているため、レセプトに表れてこないので、SCRのスコアに反映されません。ただし、包括評価となるDPC/PDPSについては包括範囲の検査等の診療行為を記録したCDレコードを用いているため、SCRのスコアに反映されています。
     
  • 外来において一般病床200床以上では一部検査が包括されているため、、例えばアルブミン定量/定性尿、尿蛋白定量/定性、L-FABP、クレアチニン試験紙法(尿)等の検査はSCRのスコアに反映されません。よって200床以上の病院での外来検査の割合が多いエリアではSCRのスコアは低くなる可能性があります。
     
  • 用いられているレセプト情報に電子化されたレセプト情報のみのため、紙レセプトの医療機関の患者や生活保護等の公費単独の患者は含まれておりません。また、人口 2,000 人以下の町村及び人口 2,000 人以上でも、電子レセプトが一件もない町村データはSCRでは含まれておりません。
     
  • NDBのルール上、医療機関数が3未満となる場合は公開してはいけないため、各県・医療圏・市町村における算定医療機関が3施設未満の診療報酬(診療行為)についてはSCRでは含まれておりません。

*1 SCR: Standardized Claim-data Ratio

*2 NDB: National Data Base

*3 一部検査に含まれるものは以下

  • 尿検査・区分番号D000からD002-2までに掲げるもの
  • 糞便検査・区分番号D003(カルプロテクチン(糞便)を除く。)に掲げるもの
  • 血液形態・機能検査・区分番号D005(ヘモグロビンA1C(HbA1c)、デオキシチミジン キナーゼ(TK)活性、ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラ ーゼ(TdT)、骨髄像及び造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)を除く )に掲げるもの

 

出典:内閣府 SCR活用の留意点等 令和2年度診療分より一部改変


    • 1
      SCR: Standardized Claim-data Ratio
    • 2
      NDB: National Data Base
    • 3
      一部検査に含まれるものは以下 • 尿検査・区分番号D000からD002-2までに掲げるもの, • 糞便検査・区分番号D003(カルプロテクチン(糞便)を除く。)に掲げるもの, • 血液形態・機能検査・区分番号D005(ヘモグロビンA1C(HbA1c)、デオキシチミジン キナーゼ(TK)活性、ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラ ーゼ(TdT)、骨髄像及び造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)を除く )に掲げるもの