
アダラート|製品Q&A
製剤に関する項目
なお、PTPから取り出したアダラートCR錠は、やや湿度に弱く、高温多湿(40℃75%RH)条件下では、1.5ヵ月目以降に膨潤がみられ、6ヵ月目には水分含量増加に伴う分解物ニトロピリジン体が0.4~0.5%認められています1)。このため、PTPから出した後は、高温、多湿、直射日光を避け、可能な限り乾燥剤とともに保管するようお願いいたします。
分割・粉砕により溶出挙動が変わり、24時間効果が持続しなくなります。また、ニフェジピンは光(直射日光、室内散乱光含む)に不安定なため1)、遮光性のコーティングを施しており、粉砕・分割により遮光性が失われ、失活するおそれがあります。
治療
- 高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症
- 狭心症、異型狭心症
- 高血圧症:通常、成人にはニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口投与する。ただし、1日10~20mgより投与を開始し、必要に応じ漸次増量する。なお、1日40mgで効果不十分な場合には、1回40mg1日2回まで増量できる。
- 腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症:通常、成人にはニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口投与する。ただし、1日10~20mgより投与を開始し、必要に応じ漸次増量する。
- 狭心症、異型狭心症:通常、成人にはニフェジピンとして40mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、最高用量は1日1回60mgとする。
高血圧症の承認取得のための臨床試験では、1日1回の場合は朝食後に、1日2回の場合には朝食後と夕食後に服薬していました。
薬効薬理・薬物動態
健康成人男子にアダラートCR錠40mgを空腹時及び朝食後30分に単回投与したところ、Cmax(最高血漿中濃度)、AUC(血中濃度-時間曲線下面積)、MRT(平均滞留時間)など、いずれのパラメータも食事による影響はほとんど認められませんでした。
安全性(特殊患者を含む)
- 妊婦への投与について
動物実験において催奇形性及び胎児毒性が報告されています。母体や胎児及び新生児の状態を十分に観察し、過度の血圧低下や胎児胎盤循環の低下等の異常が認められた場合には適切な処置を行ってください。妊婦への投与例において、過度の血圧低下等が報告されています。
- 授乳婦への投与について
乳汁への移行が動物実験及び臨床試験によって認められています。ニフェジピンの母乳中への移行は微量であることから、乳児への臨床的な影響は少ないとの報告もありますが、乳児での使用経験が少ないことや母乳中への移行に個体差があることなどから、本剤服用中は授乳しないことが望ましいです。
アダラートCR錠電子添文(第1版)
アダラートCR錠インタビューフォーム(第10版)P28、P36
また、血液透析患者において、透析後は過剰な体液が除去されることによって循環血液量が減少し、血圧が低下することもありますので、血液透析療法中の循環血液量減少を伴う高血圧患者さんには慎重に投与してください1)3)。
1)アダラートCR錠電子添文(第1版)
2)アダラートCR錠インタビューフォーム(第10版)P28-29、P36
3)アダラートCR錠インタビューフォーム(第10版)P35
また、授乳婦への投与は母乳中へ移行することが報告されているため、授乳しないことが望ましいです。
[参考情報]
アダラートCR錠電子添文(第1版)
アダラートCR錠インタビューフォーム(第10版)P37
[参考情報]
ニフェジピンはCYP3A4により代謝されますが、グレープフルーツジュース中に含まれるフラノクマリン誘導体が小腸上皮細胞中のCYP3A4を阻害し、通常であれば吸収過程で代謝されていた薬物の一部が、未変化体(活性物)のまま血中に移行するため、本剤の血中濃度が上昇し、効果が増強される可能性があります。実際に、本剤投与時に、グレープフルーツジュースの影響を受けCmax、AUCが有意に上昇、クリアランスが有意に低下することが報告されていますので注意してください。