製品Q&A
製剤に関する項目
A:
一包化可能です。
気温30℃、相対湿度80%、褐色ガラス瓶(開放)で6ヵ月間保存した結果、サリチル酸のわずかな増加が認められましたが、すべての検査項目において規格の範囲内でした1)。
ただし、添加物に塩基性成分を含む製剤と一包化すると、バイアスピリンの耐酸性コーティングが溶解する可能性があるため、このような製剤との一包化は避けて下さい。また、分包機に塩基性の散剤が残っていると、バイアスピリンに付着して湿潤する可能性があるため注意が必要です。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg インタビューフォーム【第20版】P.8
PP-ASP-JP-0190-12-11
治療
A:
狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞,虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)における血栓・塞栓症の抑制、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制、川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)です1)。
◆◆参考文献◆◆
1)バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)における血栓・塞栓形成の抑制、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制に使用する場合は、通常、成人にはアスピリンとして100mgを1日1回経口投与してください。なお、症状により1回300mgまで増量できます。
川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)に使用する場合、急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与してください。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与してください。なお、症状に応じて適宜増減してください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
アスピリン腸溶錠650mg*を空腹時単回投与したところ、作用発現は投与後4時間から認められています1)。腸溶錠をかみ砕いた場合の効果発現時間は、15分程度と報告されています1)。
*承認用量外
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg インタビューフォーム【第20版】P.23、70
PP-ASP-JP-0190-12-11
薬効薬理・薬物動態
A:
血小板のシクロオキシゲナーゼ1(COX-1)を非可逆的に阻害(セリン残基のアセチル化)することにより、トロンボキサンA2(TXA2)の合成を抑制し、血小板凝集抑制作用を示します1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
バイアスピリンは腸溶錠であるため、小腸上部から吸収されます。分布については血液-脳関門および血液-胎盤関門を通過すること、乳汁、髄液、関節液、唾液、腹腔液に移行することが知られています1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg インタビューフォーム【第20版】P.32-34
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
投与したアスピリンの50~80%が肝臓の初回通過効果またはそれ以前に加水分解されます。アスピリンは完全に代謝されるため、未変化体は排泄されず、代謝物は主に糸球体濾過と尿細管分泌により尿中に排泄されます1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg インタビューフォーム【第20版】P34-36
PP-ASP-JP-0190-12-11
安全性(特殊患者を含む)
A:
耳鳴、めまい、頭痛、嘔吐、難聴、軽度の頻呼吸等の初期症状から血中濃度の上昇に伴い、重度の過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アシドーシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等が認められます。必要に応じて、催吐、胃洗浄、活性炭投与(ただし、催吐及び胃洗浄後)、輸液注入によるアシドーシス是正、アルカリ尿促進(ただし、腎機能が正常の場合)、血液透析、腹膜透析を実施してください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg インタビューフォーム【第20版】P.56
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
出産予定12週以内の妊婦には投与できません(禁忌)。それ以外の妊婦または妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与してください。母乳中に移行することが報告されているため、授乳婦への投与は避けてください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
バイアスピリンは錠剤であるため、嚥下ができない低出生体重児、新生児または乳児には投与できません。幼児には、バイアスピリンが嚥下できることを確認して、慎重に投与してください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11
A:
手術,心臓カテーテル検査又は抜歯前1週間以内は添付文書上1)では、「9.特定の背景を有する患者に関する注意9.1合併症・既往歴等のある患者9.1.6手術、心臓カテーテル検査又は抜歯前1週間以内の患者」となっており、必ずしも休薬が必須ということではありません。休薬・継続については、症例毎に血栓症および出血リスクをご勘案の上、処方医にご判断いただく様お願いしています。
◆◆参考文献◆◆
1) バイアスピリン錠100mg 添付文書 2022年5月改訂【第3版】
PP-ASP-JP-0190-12-11