「警告・禁忌を含む注意事項等情報」の改訂には十分ご留意ください。


本剤は、一部承認外の効能又は効果、用法及び用量を含む臨床成績に基づいて評価され、承認されました。
本試験は用量探索試験(用量漸増/バックフィルパート)に一部承認外の効能又は効果、用法及び用量の患者が含まれますが、承認時評価資料のため掲載しています。


試験デザイン[用量漸増およびバックフィルパート] 

試験デザイン[用量漸増およびバックフィルパート]

    a    HER2遺伝子活性化変異(エクソン20挿入変異を含む)、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異/L858R変異/エクソン19欠失変異、耐性二次変異(EGFR遺伝子C797X変異/HER2遺伝子C805X変異)
    b    標的チロシンキナーゼ阻害剤療法および標準治療を利用できない、標準治療に不耐/不適格または標準治療を拒否する患者を含む。
    c    治験担当医師評価によるRECIST Ver.1.1に基づく病勢進行(PD)、許容できない毒性の発現またはその他の投与中止基準に該当するまで投与を継続。
    d    バックフィルパートでは、用量漸増パートで安全性および忍容性が確認され、かつ予測される有効曝露量に達している、または1例以上で客観的奏効を示した用量を投与。

4. 効能又は効果 HER2ERBB2)遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
6. 用法及び用量 通常、成人にはセバベルチニブとして1回20mgを1日2回食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

試験デザイン[用量拡大および投与拡張パート]

試験デザイン[用量拡大および投与拡張パート]

    a    用量漸増/バックフィルパートにてヒアニュオ20mg1日2回投与を受け、グループD、Eの適格基準を満たした患者を含む。
    b    治験担当医師評価によるRECIST Ver.1.1に基づく病勢進行(PD)、許容できない毒性の発現またはその他の投与中止基準に該当するまで投与を継続。

4. 効能又は効果 HER2ERBB2)遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
6. 用法及び用量 通常、成人にはセバベルチニブとして1回20mgを1日2回食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

目的

HER2遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象に、ヒアニュオの有効性および安全性を評価する。

試験デザイン 

多施設共同、非盲検、単群、第II相試験 

対象

用量拡大/投与拡張パート
HER2遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者、かつ
グループF:進行・再発診断後の薬物療法歴がない患者[73例(日本人6例を含む)]
グループD:薬物療法歴はあるがHER2標的療法歴はない患者[81例(日本人9例を含む)]a
グループE:HER2を標的とした抗体薬物複合体(ADC)療法歴がある患者[55例(日本人6例を含む)]a

    a    用量漸増/バックフィルパートにてヒアニュオ20mg1日2回投与を受け、グループD、Eの適格基準を満たした患者を含む。

試験方法 

本試験は、第I相(First-in-Human試験)[用量漸増、バックフィルおよび用量拡大パート]と第II相[投与拡張パート]で構成された。
用量拡大パートでは9つのグループ(A〜G)に患者を組み入れ、用量漸増およびバックフィルパートで決定した推奨用量(1回20mg、1日2回経口投与)による抗腫瘍活性を予備的に評価し、以降は3つのグループ(F、D、E)について投与拡張パートとして試験を継続した。ヒアニュオは、21日を1サイクルとして連日経口投与し、治験担当医師評価によるRECIST Ver.1.1に基づく病勢進行(PD)、許容できない毒性の発現、またはその他の投与中止基準に該当するまで投与を継続した。いずれのグループも、用量漸増およびバックフィルパートでヒアニュオを1回20mg、1日2回経口投与し、グループF、D、Eの適格基準を満たした患者を含めた。

評価項目

[主要評価項目]
盲検下独立中央判定(BICR)評価によるRECIST Ver.1.1に基づく客観的奏効率(ORR)b

[副次評価項目]
BICR評価によるRECIST Ver.1.1に基づく病勢コントロール率(DCR)c/標的病変のベースラインからの縮小率、治験担当医師評価によるRECIST Ver.1.1に基づくORRb/DCRc、BICR評価および治験担当医師評価によるRECIST Ver.1.1に基づく奏効期間(DOR)d/無増悪生存期間(PFS)e、全生存期間(OS)f など

[その他の評価項目]
BICR評価によるRECIST Ver.1.1に基づくHER2遺伝子変異別のORRb など

[安全性評価項目]
重症度別の有害事象、重篤な有害事象 など

    b    最良総合効果として完全奏効(CR)または部分奏効(PR)を達成した患者の割合として定義した。
    c    最良総合効果がCR、PRまたは試験薬の初回投与日から12週間以上安定(SD)であった患者の割合と定義した。
    d    最初にPRまたはCRが観察されてから、RECIST Ver.1.1に基づくPDまたは原因を問わない死亡(PDが確認される前に死亡した場合)までの期間と定義した。
    e    ヒアニュオの初回投与日から最初に確認されたPD(画像診断に基づく腫瘍評価)または原因を問わない死亡(PDが確認される前に死亡した場合)までの期間と定義した。
    f    ヒアニュオの初回投与日から原因を問わない死亡までの期間と定義した。

判定基準

画像診断(CTまたはMRI)による腫瘍評価は、投与開始から最初の36週間は6週毎(±7日)、その後は9週毎(±7日)に実施した。完全奏効(CR)および部分奏効(PR)の確定は、最初にCRまたはPRが確認されてから4週間以上経過後の画像診断に基づいた。安定(SD)の確定に必要な最短の間隔は6週間とした。

解析計画

グループD、E、Fを対象とし、主要解析は各グループの最終患者が少なくとも12週間の追跡調査が完了した時点で実施することとした。なお、より長期の追跡データを用いた追加解析を実施する可能性がある旨、事前に規定されていた。
主要解析:2025年3月28日データカットオフ
追加解析:2025年8月7日データカットオフ、2025年11月17日データカットオフ

(1)解析対象集団

少なくとも1回ヒアニュオを投与されたすべての患者を、最大の解析対象集団(FAS)および安全性解析対象集団(SAF)とした。

(2)有効性の解析

客観的奏効率(ORR)は、最良総合効果が確定された完全奏効(CR)または部分奏効(PR)の患者割合と、その正確な95%信頼区間(CI)(Clopper-Pearson法)を算出した。病勢コントロール率(DCR)は、最良総合効果が確定されたCR、PRまたはヒアニュオの初回投与から少なくとも12週間以上安定(SD)の患者割合と、その正確な95%CI(Clopper-Pearson法)を算出した。奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)はKaplan-Meier法を用いて記述的に要約した。

(3)安全性の解析

有害事象は、MedDRA Ver.28.1(2025年11月17日データカットオフ)またはVer.28.0(2025年8月7日データカットオフ)を用いてコーディングし、要約した。有害事象の重症度は、NCI-CTCAE Ver.5.0を用いて治験担当医師がGrade分類した。また、ヒアニュオとの因果関係は治験実施計画書に従い、治験担当医師により判断された。

(4)サブグループ解析

人口統計学的特性、ベースラインのがん特性および前治療の部分集団別にORRのサブグループ解析を実施することが事前に規定された。また、日本人患者のサブグループ解析は事前に規定されていなかったが、本邦での製造販売承認申請にあたって実施し、承認審査の過程で評価を受けた。

    バイエル薬品 社内資料[EGFR/HER2遺伝子変異陽性の進行・再発の非小細胞肺癌を対象とした第I/II相試験(試験21607、SOHO-01試験)]【承認時評価資料】
    Le X, et al. N Engl J Med. 2025; 393: 1819-32.[本論文の著者にバイエルより謝礼金、研究資金等を受領している者が含まれる。本論文の著者のうち7名はバイエルの社員である。]

3グループの各臨床成績