適性使用にあたって-適正使用・安全性情報
ネクサバールは、細胞増殖や血管新生に関わる複数のキナーゼを標的とする経口の抗悪性腫瘍剤/マルチキナーゼ阻害剤です。国内外の臨床試験ではその臨床効果のみならず、忍容性の面でも進行性腎細胞癌治療の新たな選択肢として注目されています。
しかし、国内外の臨床試験における有害事象は、骨髄抑制の発現頻度が低い反面、膵酵素の上昇、皮膚症状、消化器症状、高血圧、肝機能障害・黄疸などが報告されています。 また、他の分子標的薬がそうであるように、本剤においても広く使用されるようになって初めて明らかとなる未知の副作用が存在する可能性も否定できません。
ネクサバールを安全かつ適正に使用していただくために、ここでは本剤の副作用のうち発現頻度の高い副作用、重大な副作用を取り上げ、その発現状況や対処法などをお示しします。
ネクサバール適正使用ガイド 腎細胞癌篇
【監修】
【総監修】