適性使用にあたって-適正使用・安全性情報
ネクサバールは、細胞増殖や血管新生に関わる複数のキナーゼを標的とする経口の抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤です。2008年1月に泌尿器科領域における初めての分子標的治療薬として「根治切除不能または転移性の腎細胞癌」に対する適応が承認され、2009年5月に「切除不能な肝細胞癌」に対する適応が追加承認されました。肝細胞癌に対する本剤投与症例につきましては、全例調査方式の特定使用成績調査を実施することで適正使用の推進を図ってまいります。
国内外の臨床試験において、出血、肝機能障害・黄疸、間質性肺疾患、高血圧、手足症候群、皮膚症状、心筋虚血/心筋梗塞、膵酵素の上昇、血液学的検査値異常、などの副作用の発現が認められていることから、重大な安全性の問題を未然に防ぎ、適正使用の推進のためにこの適正使用ガイドを作成してまいりました。今回、「切除不能な肝細胞癌」の適応追加に伴い、腎細胞癌における特定使用成績調査(2008年12月末までの2,010例)の情報も含めて改訂いたしました。
この適正使用ガイドは、投与前の注意事項、投与対象患者の選択、治療期間中に注意すべき副作用とその対策などについて解説しています。ネクサバールの使用に際しましては、最新の添付文書、「使用上の注意」の解説書、および本適正使用ガイドを熟読の上、適正使用をお願いいたします。
ネクサバール適正使用ガイド 肝細胞癌篇
【監修】
【総監修】