適正使用にあたって-適正使用・安全性情報

適正使用ガイド 甲状腺癌

ネクサバールは、細胞増殖や血管新生に関わる複数のキナーゼを標的とする経口の抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤です。

 

2008年1月に泌尿器科領域における初めての分子標的治療薬として「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」に対する適応が承認され、同年4月に販売が開始されました。 その後、2009年5月に「切除不能な肝細胞癌」、2014年6月に「根治切除不能な分化型甲状腺癌」に対する適応が追加承認されました。

 

国内外の臨床試験および製造販売後に実施された腎細胞癌または肝細胞癌患者を対象とした特定使用成績調査において、手足症候群、皮膚症状、出血、肝機能障害・黄疸、間質性肺疾患、高血圧、心筋虚血・心筋梗塞、消化管穿孔、血液学的検査値異常などの副作用の発現が認められていることから、重大な安全性の問題を未然に防ぎ、適正使用の推進のためにこの適正使用ガイドを作成しました。 この適正使用ガイドは、投与前の注意事項、投与対象患者の選択、治療期間中に注意すべき副作用とその対策について解説しています。

ネクサバールの使用に際しましては、本適正使用ガイド、最新の添付文書および製品情報概要を熟読の上、適正使用をお願いいたします。

 

ネクサバール適正使用ガイド 甲状腺癌篇

ネクサバール適正使用ガイド 甲状腺癌篇

【監修】

  • 昭和大学 名誉教授
    飯島 正文 先生
     
  • 医療法人神甲会隈病院
    治験・臨床試験管理センター長,外科
    伊藤 康弘 先生
  • 日本医科大学 内分泌外科教授
    杉谷 巌 先生
     
  • 独立行政法人国立がん研究センター東病院
    頭頸部内科長
    田原 信 先生

【総監修】

  • 神戸大学大学院 医学研究科
    内科学講座腫瘍・血液内科学教授
    南 博信 先生
  • 愛知医科大学 乳腺・内分泌外科 教授
    今井 常夫 先生