Step 5. 手足症候群をステロイドで治療する
Q1. ステロイドの塗り薬にはどのような種類がありますか?強さはどう違うのですか?
ステロイドの塗り薬はくすりの強さに応じて、5つのランクに分けられます。
一般的には、症状の重さや、塗るところ、年齢などによって、ステロイドの塗り薬の強さを使い分けます。皮膚が薄い顔がもっとも吸収しやすいので弱いステロイドの塗り薬を使い、皮膚が厚い手や足は強いステロイドの塗り薬を使います。
スチバーガ®で手足症候群がでた場合は、初期の症状を抑えるためにかなり強力、または、最も強力なステロイドの塗り薬が使用されますが、その後の症状の改善程度に応じて、変更することがあります。たとえば、弱めのステロイドの塗り薬へ変更したり、ステロイドの塗り薬は中止し保湿剤のみになったりします。
主なステロイド外用剤(塗り薬)
強さ | 一般名 |
|---|---|
| 0.05% クロベタゾールプロピオン酸エステル |
| 0.1% モメタゾンフランカルボン酸エステル |
| 0.3% デプロドンプロピオン酸エステル |
| 0.3% プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル |
| 0.5% プレドニゾロン |
(2021年3月現在)
佐伯秀久ほか : 日皮会誌. 131; 2691-2777, 2021. より改変
アレルギー. 70(10); 1257-1342, 2021. より改変
Q2. ステロイドの塗り薬はどのように塗ればいいですか?
手足症候群がでた場合、ステロイドの塗り薬を使います。
通常は、皮膚症状や痛みのあるところに、ステロイドの塗り薬を1日2回(朝と晩)塗ります。症状がなくなるまで、塗り続けてください。
なお、使用量の目安は保湿剤と同じで、指の関節1つ分の量が手の面積2枚分に相当します。ステロイドの塗り薬の詳しい使い方については、医師・薬剤師・看護師に確認してください。

Q3. ステロイドの塗り薬は保湿剤といっしょに塗ってもいいですか?
ステロイドの塗り薬と保湿剤を、重ねて塗ってもかまいません。
塗り方については、個々の症状や経過に応じて変わってきますので、医師・薬剤師・看護師の指示に従いましょう。


Q4. ステロイドの塗り薬でどのように症状がよくなりますか?
ステロイドの塗り薬による治療を行えば、多くの場合、1週間ほどで皮膚症状や痛みが改善します。
なお、症状によっては、スチバーガ®の服用量を減らしたり、服用を一時やめたりしながら、ステロイドの塗り薬が使用されることもあります。
手足症候群は、改善した後もまたでる場合があるので、弱めのステロイドの塗り薬や保湿剤で症状のコントロールをはかります。
以下に、ステロイドの塗り薬による症状改善の例をご紹介します。
例1
- スチバーガ®服用6日目に手足症候群がでました。
- スチバーガ®の服用量を減らし、かなり強力なタイプのステロイドの塗り薬による治療を行いました。
- しかし、スチバーガ®服用8日目には痛みが強くなり歩行困難な状態になったため、スチバーガ®の服用を一時やめ、ステロイドの塗り薬を最も強力なタイプに変更しました。
- 3日後には痛みが緩和され、7日後には赤み以外の皮膚症状は改善し、スチバーガ®の服用を再開しました。
- 21日後には赤みも改善しました。

例2
- スチバーガ®服用6日目に手足症候群がでました。
- スチバーガ®の服用量を減らし、かなり強力なタイプのステロイドの塗り薬による治療を行いました。
- しかし、スチバーガ®服用8日目には痛みが強くなり歩行困難な状態になったため、スチバーガ®の服用を一時やめ、ステロイドの塗り薬を最も強力なタイプに変更しました。
- 3日後には痛みが緩和され、7日後には赤み以外の皮膚症状は改善し、スチバーガ®の服用を再開しました。
- 21日後には赤みも改善しました。

