製品Q&A
治療
A:
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍、がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌です1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 電子添文(2024年7月改訂 第4版)
A:
通常、成人にはレゴラフェニブとして1日1回160mgを食後に3週間連日経口投与し、その後1週間休薬します。これを1サイクルとして投与を繰り返します。なお、患者さんの状態により適宜減量します1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 電子添文(2024年7月改訂 第4版)
A:
飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間がせまっている場合は、1回分とばし、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg くすりのしおり(2021年1月改訂)
A:
できるだけ高脂肪食を避けて、食後30分以内に服用してください。
空腹時に服用すると、食後の服用と比較してこの薬の血漿中濃度が低下し、効果を弱めることがあるので、空腹時の服用は避けてください。また、高脂肪食は低脂肪食と比較してこの薬の血漿中濃度を低下させることから、この薬を服用する前の食事は、高脂肪食をできるだけ避けてください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg くすりのしおり(2021年1月改訂)
薬効薬理・薬物動態
A:
スチバーガは、血管新生に関わるキナーゼ(VEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、TIE2)、腫瘍微小環境に関わるキナーゼ(PDGFRβ、FGFR)及び腫瘍形成に関わるキナーゼ(KIT、RET、RAF-1、BRAF)を阻害することにより、腫瘍増殖を抑制します1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 総合製品情報概要(2024年9月改訂)
A:
食事の影響を受けます。
空腹時に服用すると、食後の服用と比較してこの薬の血漿中濃度が低下し、効果を弱めることがあるので、空腹時の服用は避けてください。また、高脂肪食は低脂肪食と比較してこの薬の血漿中濃度を低下させることから、この薬を服用する前の食事は、高脂肪食をできるだけ避けてください1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg くすりのしおり(2021年1月改訂)
A:
ヒトでは、CYP3A4による酸化反応およびUGT1A9によるグルクロン酸抱合反応が主な代謝経路と考えられています1)。
主な排泄経路は糞中であり、健康成人に[14C]レゴラフェニブ120mgを単回経口投与した際の投与後12日目までの累積排泄率は、糞中71.2%、尿中19.3%と報告されています1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 総合製品情報概要(2024年9月改訂)
安全性(特殊患者を含む)
A:
重度の肝機能障害のある患者さんについては臨床試験における使用経験がなく、投与は推奨できません。また、本剤投与中は重篤な肝機能障害があらわれることがあり、肝機能障害のある患者さんでは、肝機能障害が悪化するおそれもあるため、できるだけ肝機能が良好な患者さんへの投与が推奨されます。スチバーガ適正使用アドバイザリー・ボードによる適正使用患者基準では、ALTおよびAST:100IU/L未満、総ビリルビン:2.0mg/dL未満が適正とされています1)。
本剤投与開始前及び投与期間中は定期的に肝機能検査を行い、患者さんの状態を十分に観察してください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与を中止するなど適切な処置を行ってください2)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠 投与基準ポケットガイド(2022年1月改訂)
2) スチバーガ適正使用ガイド(2024年10月改訂 第11版)
A:
軽度腎機能障害(eGFR60~89mL/min/1.73m2)のある患者さんにスチバーガ160mgを1日1回、21日間反復投与した際の定常状態における本剤の曝露量は、腎機能が正常な患者さんと類似していました。中等度腎機能障害(eGFR30~59mL/min/1.73m2)のある患者さんの成績は限られています。また、末期腎疾患の患者さんにおける薬物動態は検討していません1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 電子添文(2024年7月改訂 第4版)
A:
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください(禁忌)。また、妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導してください。
授乳中の女性への投与は避けることが望ましいです。動物実験(ラット、経口投与)で乳汁中へ移行することが報告されています1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ錠40mg 電子添文(2024年7月改訂 第4版)
A:
スチバーガの投与により創傷治癒を遅らせる可能性があるため、手術が予定されている場合には、手術前に本剤を休薬してください。手術後の投与再開は、患者さんの状態を十分観察した上で慎重に判断してください。
手術前の休薬期間について明確な規定はありませんが、少なくとも2週間の休薬期間を設けることが推奨されます1)。
◆◆参考文献◆◆
1) スチバーガ適正使用ガイド(2024年10月改訂 第11版)