製品Q&A
製剤に関する項目
A:
本剤を一包化した際の安定性については検討しておりません。
参考として、開放条件下の安定性試験結果、ならびにOD錠の自動錠剤分包機を用いて検討したデータをご紹介します。1)
一包化については、各医療機関でのご判断をお願いいたします。
⚫︎ 製剤の各種条件下における安定性
⚫︎イグザレルトOD錠の自動錠剤分包機による一包化調剤
試験開始まで気密保存または高湿度条件(25℃/75%RH)で3ヵ月保存し吸湿させたイグザレルトOD錠10mg、15mgについて、各300錠を自動錠剤分包機2社3機種(タカゾノ製:Eser HP-128HS-GP、湯山製:Litrea IV-VC および PROUD)で一包化し、その際のカセット内での錠剤の詰まり・異音等とOD錠の割れ・欠け等の破損を評価しました。その結果、いずれの保管条件でもカセット内での錠剤の詰まり・異音等はなく、一包化の過程でOD錠の割れ・欠け等の破損は認められませんでした。
なお、すべての分包機や保存条件を保証するものではない点にはご留意ください。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルトインタビューフォーム
PP-XAR-JP-2379-11-12
治療
A:
効能又は効果は、以下の通りです1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
用法及び用量は、以下の通りです1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
A:
飲み忘れた際の対処法は、以下の通りです1)2)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
2)くすりのしおり
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
効果発現時間に関するデータはありませんが、血中第Xa因子活性阻害率と凝固能の指標であるプロトロンビン時間は、イグザレルトの血中濃度とほぼ同様に推移します1)。したがって、成人における血液凝固抑制作用は最大血中濃度到達時間(0.5~4時間)で最大に達すると考えられます。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルトインタビューフォーム
PP-XAR-JP-2379-11-12
薬効薬理・薬物動態
A:
血液凝固第Xa因子を選択的かつ直接的に阻害し、トロンビン産生を抑制することにより抗凝固作用を発揮します1),2)。
◆◆参考資料◆◆
1)イグザレルト電子添文
2) イグザレルトインタビューフォーム
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
おもにCYP3A4により代謝され、一部CYP2J2の関与が認められています。投与量の約1/3が未変化体として尿中に排泄され、約2/3が不活性代謝物として尿中および糞中に排泄されます1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルトインタビューフォーム
PP-XAR-JP-2379-11-12
安全性(特殊患者を含む)
A:
凝固障害を伴う肝疾患を有する患者さん、中等度以上の肝障害(Child Pugh分類BまたはCに相当)のある患者さんに対する投与は、出血の危険性が増大するおそれがあるため禁忌です1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
腎障害のある患者さん(成人ではクレアチニンクリアランス49mL/min以下、小児ではeGFR 60mL/min/1.73m2以下)では本剤の血中濃度が上昇することが示唆されており、出血の危険性が増大することがあるので、以下に従って、本剤投与の適否を慎重に検討してください1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
一般に高齢者では腎機能などの生理機能が低下しており、それに伴い出血等の副作用が起こりやすくなることが想定されるため慎重に投与してください。非弁膜症性心房細動患者を対象とした国内第Ⅲ相試験において、75歳以上の患者では75歳未満の患者と比較し、重大な出血及び重大ではないが臨床的に問題となる出血の発現率が高かったことが報告されています1)。
◆◆参考資料◆◆
1)イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌です。授乳婦への投与は母乳中に移行することが報告されているため、お控えください。授乳中の女性に、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させてください1)。
妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。動物実験で胎盤通過性(ラット)、子宮内出血、母動物に毒性があらわれる用量で総奇形発生率の増加(ウサギ)、死産の増加等の胚・胎児毒性、出生児の生存率低下及び一般状態の悪化(ラット)が報告されています。また、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されています1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
セイヨウオトギリソウ(St. Johnʼs Wort,セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品との併用は注意してください。併用により血中濃度が低下するおそれがあります1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
PP-XAR-JP-2379-11-12
A:
手術や侵襲的処置を行う場合は、臨床的に可能であれば本剤投与後24時間以上経過した後(イグザレルト錠2.5mgのみ:投与後12時間以上経過した後)に行うことが望ましいとされています。手術や侵襲的処置の開始を遅らせることができない場合は、緊急性と出血リスクを評価いただき、実施可否をご判断ください1)。一方、抜歯、白内障手術および術後出血への対応が容易な小手術の場合は、休薬せずに実施することが望ましいとされています2)。
なお、手術や侵襲的処置後、患者さんの臨床状態に問題がなく、出血がないことを確認してからできるだけ速やかにイグザレルトの投与を再開してください1)。
◆◆参考資料◆◆
1) イグザレルト電子添文
2) 不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改訂版)、
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf、2023年11月閲覧
PP-XAR-JP-2379-11-12