婦人科領域

バイエルにおける女性ホルモン製剤開発の歴史

バイエル薬品(旧シェーリング社)が性ホルモンの研究を開始してから今日に至るまで進化を遂げてきた女性ホルモン製剤開発の軌跡をご紹介いたします。

1923

バイエルヘルスケア社(旧シエーリング社)、 性ホルモン製剤の研究開始。

1923

1932

女性ホルモンエストラジオールの合成に成功。

1932

1938

経口エストロゲンの中で最も活性の高い エチニルエストラジオール(EE)を開発。
エチニルエストラジオールは卵胞・黄体ホルモン剤のエストロゲン成分として汎用されている。

1938

1961

世界初の経口避妊薬をオーストラリア・ヨーロッパで発売。

1961

1964

経口避妊薬に一週間の曜日を表示したブリスター包装 「カレンダーパック」を採用(世界初)。

1964

1966

世界初のノルゲストレル含有経口避妊薬を発売。
ノルゲストレルの化学構造異性体であるレボノルゲストレルは今もなお世界で汎用されている。

1966

1973

世界初の混合型低用量経口避妊薬(EE30μg)を開発。
世界で初めてエストロゲン含有量50μgを下回った製剤である。

1973

1976

天然プロゲステロンに近い薬理学的作用を有する合成黄体ホルモンドロスピレノンの合成に成功。

1976

1990

避妊効果が最長5年間持続する、レボノルゲストレル放出子宮内システム(IUS)Mirena®を発売。
本剤は、過多月経 (HMB)の治療薬としても多くの国で承認されている。
本邦では避妊薬として2007年に発売、2014年に過多月経・月経困難症の適応が追加承認されている。

1990

2000

世界初のドロスピレノン含有経口避妊薬*発売。
ドロスピレノンは抗ミネラルコルチコイド作用と抗アンドロゲン作用を併せ持つプロゲスチンである。

2000

2006

世界初の24/4レジメのドロスピレノン含有経口避妊薬YAZを発売。
本邦では月経困難症治療剤として2010年に月経困難症治療剤として発売。

2006

2009

世界初の天然型エストラジオール含有製剤*を発売。
本剤は経口避妊薬として世界で初めてHMB治療の適応症も取得した。

2009

2013

低用量IUS*を発売。
本剤は世界最小のIUSで、使用期間は3年である。
IUSのベネフィットを若い女性に広げることが期待される。

2013

2017

ヤーズフレックス®️配合錠が本邦初の最長120日までの連続投与が認められ、子宮内膜症に伴う疼痛改善と月経困難症の適応症を有する国内唯一の超低用量LEPとして発売。

2017

*国内未承認薬です。